専門医(現 臨床指導医)資格審査合格

日本矯正歯科学会専門医(現 臨床指導医)の資格審査(書類、面接、症例)が行われ、専門医(現 臨床指導医)としての認証を受けました。矯正歯科分野においても、難度の高い審査基準が設けられており、今後国際標準に合致した制度として定着するものと考えられています。

日本矯正歯科学会における認定医制度は、矯正歯科医療の水準を維持し向上を図ることにより適切な医療を提供することを目的として1990年に創設されました。そのために、矯正歯科治療に関して適切かつ充分な学識と臨床経験を有し、この目的を遂行できる者を「学会の認定医」としています。

認定医とは

認定医の資格は、5年以上日本矯正歯科学会に属し、学会が認めた大学の附属病院や矯正歯科医療機関において5年以上にわたり相当の臨床経験を有し、学術誌に矯正歯科臨床に関する報告を発表し、審査に合格した者に与えられます。更新は5年ごとに行われ、学術大会への出席や発表、および学術誌における報告を行うことが義務となっています。

指導医とは

指導医の資格は、12年以上の日本矯正歯科学会会員に属し、12年以上矯正歯科の臨床、教育、研究に専従している認定医で、大学の附属病院で主に矯正歯科治療を行なう診療科において、矯正歯科臨床に関し3年以上の教育歴および相当の研究業績を有する者となっています。

臨床指導医とは

専門医(現 臨床指導医)制度は、認定医の資格よりさらに高いレベルの制度として2006年創設されました。より高度な臨床技能と学問的知識の向上を目指し、他分野と連携することによって、国民の健康と福祉に貢献することを目的としています。そのために、社会人として良識や医療人として高度な倫理観をもち、絶えず自己研鑽を積み、国民に積極的に情報提供を行い、国際的視野をもって矯正歯科医療の発展に奉仕すると同時に、認定医および臨床指導医をめざす歯科医師の模範となり、その育成と臨床研修を援助できる者を「学会の臨床指導医」としています。

臨床指導医資格は認定医資格を有し、長期に本学会に属することを条件に、臨床試験として現代矯正歯科医療における代表的な症例の提示と試問審査に合格し、さらに学術大会においてこれらの症例報告を行った者に与えられます。審査は不正が許されないよう厳正に行われ、症例の治療結果も極めて厳格に評価されています。更新は5年毎に症例を報告し、審査に合格することが必要となっています。

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