上顎後退症・下顎前突症
【症例】
「下顎が出ていることや上顎が引っ込んだ感じがする、前歯で噛めない」とのことで治療を希望されました。
【治療内容】
「反対咬合を伴う顎変形症」と診断され、矯正治療のみでは安定した噛み合わせが得られないため外科手術を併用することになりました。術前矯正治療の後に、上顎は前、下顎は後方へ移動しました。上顎の位置に問題がなければ下顎のみで行う場合もあります。入院期間は約1週間でした。そして、歯列の細部調整と手術後のリハビリテーションを行いました。
上顎前突症・下顎後退症
【症例】
「顎がない、出っ歯観がある、うまく物を噛めない」とのことで治療を希望されました。
【治療内容】
このように下顎が小さい方にはイビキをする方が多いと言われています。「上顎前突症と下顎後退症を伴う顎変形症」と診断され、術前矯正治療の後に、上顎の反時計方向の回転と下顎の反時計方向の回転と前上方移動、加えてオトガイ形成術も行いました。入院期間は約1週間でした。そして、歯列の細部調整と手術後のリハビリテーションを行いました。
開咬症
【症例】
「前歯で麺類を噛み切ることができない、正しい発音ができない」とのことで治療を希望されました。
【治療内容】
このような噛み合わせでは、後ろの方の歯(臼歯)への負担が大きいです。開咬の程度が大きい場合には、上顎の後方を上に移動すると共に下顎を上顎にあわせて移動します。開咬の程度が小さいと下顎のみで行う場合もあります。入院期間は約1週間でした。そして、歯列の細部調整と手術後のリハビリテーションを行いました。
上下顎非対称症
【症例】
「物が噛みにくい、顔が歪んでいる」ことを気にされて治療を希望されました。
【治療内容】
このような症状の場合、原因が下顎が偏位しているだけでなく、上顎の垂直的な位置以上に問題がある場合もあります。上下歯列の排列後、上顎を反時計方向(正面から見て)に回転させ、下顎をその位置に移動し対称性が得られるようにしました。左右の奥歯で均等に物が噛めるようになりました。入院期間は約1週間でした。歯列の細部調整と手術後のリハビリテーションを行いました。
(模式図引用元:音羽病院横江先生の「顎矯正手術を受けられる方へ」)